オリジナルアニメ黄金期の雄、中野に来る!!-山本 優ロングインタビュー

カテゴリー4[70’sパーソンズ]

CAT-4

-いま、「J9」シリーズを復活させたいと考えていると聞きましたが?

もう一度、やりたいよね。

もちろんアニメ作品として版権の問題があるから、そのまま続編っていうわけにはいかないし、メカデザインの小松原一夫さんも金田さんも、もういない。声優も主要なメンバーは亡くなってるしね。でも原作は俺だから、「J9」のテイストだけ踏襲して、キャラクターもメカもまったく新しくしてね、タイトルも旧作から離れたものして、「J9の新シリーズ」だというテイストだけ活かして、新作をやりたいと思ってるんだ。

いま、あたためているアイディアは「梁山泊」の世界。これを宇宙に持っていって、良い意味で換骨奪胎して物語を作る。一番の思いはキャラクターを作りたいっていうことだから、梁山泊なら元ネタが108人いるからね(笑)。

先に原作や設定を作りこまないで、基本的なことだけ決めておいて、あとは話を動かしていく中でキャラに個性が生まれていく。それが「J9」でやってきた俺のやり方だから、まずは頭の中にあるアイディアで1~2話分くらいの話を作って、キャラが動き出したら、本格的に作品として作りたい。

そのためには、まずはファンやクリエーターと交流したいと思ってるんだ。ファンのための何か、じゃなくて、作品にいろんな人が作り手として参加できる場としてね。

クリエーターが集まった創作集団という構想をかなり前から持っているんだけど、それぞれの個性や得意不得意を、活かしあったり、カバーし合っていいものを生み出せるようなチームができたらいんじゃないかなと思ってる。でも、「組織」を作るのとはちょっと違って、来るのも去るのも自由な「場」を作りたいんだ。もちろん、メンバーの実力も問題もあるから、ある程度はクリエーターを育てるということも必要だけど。
でも、今の時代なら、そういう考えって実現しやすいんじゃないかな。ネットを利用して、無名だったクリエーターが作品を発表して、一瞬で有名になるような動きがあるでしょ?

今までのアニメの制作体制とは違うやり方でやらないと、もうオリジナルの作品なんて出てこないだろうからね。まず認知されている原作があって、予算があってという今の制作体制でやっていたら作れない。そこをなんとかひっくり返して、コロンブスの卵みたいに「そういう作り方もあるんだ」ってみんなに思わせるような方法を実現したいんだよ。

最初から絵がなくたっていい、最初に世界観だけがあって、まずはイベントだけやるとか、
例えば朗読劇をやってみるとか、最初に金をかけずにすぐ実現できて、すぐ人が集まれるという形からはじめる。「J9」のコンサートをやるのもいい。正之も来てくれるよ(笑)。
余力があれば、新曲も作ってくれるかもしれないし(笑)。そんな感じで歌から入ってゆく新シリーズという方法もあるかもしれないし、まあまだアイディアだけど、やれることからどんどんやって行きたいね。そういうイベントをやるなら、中野は最適な場所だろ?

そうやって人が集まってきたら、キャラデザやりたい奴とか、メカ作りたい奴とか、そういうのが出てきて、プロが仕掛けるのとは違った形で、みんなで集まって考える場が作れるといいと思う。ある程度、監修としてプロが入って、例えばコンペをやってものを作る。そして、その経過をみんなが見られてディスカッションできるイベントとか、なんでもできると思うよ。

最初から決め切るんじゃなくて、どんどん広がっていく作り方だな。そのためにもモチーフ「梁山泊」がいいんだよ。108人分のネタがあるから(笑)

インタビュー場所:アニソンDJカフェバー 雷神(中野区中野5-55-6 ワールド会館1F)

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